『アート&サイエンスで
  福島の「大地」を描く』

講師 渡邊 晃一

アートとサイエンスの両方の視点がハイブリッドに合体すると、ふくしまの大地の形やイメージはどうなるの?
ここに勢ぞろいしたカラフルでポップなふくしまの「大地」は、二つの視点が混じり合う手法に小学生と中学生がチャレンジした力作です。
当日は、何も書かれていない地形図に福島県の県境を描くことからスタートしました。中には、母校が宮城県になったり、磐梯山が山形県になる子も。

「自然に県境はありません。山脈や川などによって会津地方、中通り、浜通りと地域が分かれています」と、渡邊先生。
鳥の目になり地形から様々な情報を読み取るという興味深い話もしてくださいました。

小学生の部の後半は、福島県の形を切り取り、絵具を塗り、乾かないうちに別紙に貼り付け転写させ、その上からクレヨンや絵の具で色を塗るという順番で、ふくしまの大地を描きました。
思わぬ模様が現れると「ステキ〜」「面白い〜」の大歓声。学童クラブの先生と保護者の方は、「普段では経験させることが出来ない表現方法を体験させることが出来て良かった」とおっしゃっていました。

 中学生の部の後半は、3Dプリンターで成形した福島盆地付近の立体地図に、粘土を乗せて型を取り、凹んだところに石膏を流して複製を作りました。
乾いた石膏の立体地図の山頂から、アクリル絵の具を含ませた筆で色を垂らすと、地形に沿って絵具が流れ出し、みるみる福島盆地が表れました。「色を複数使うことで起伏が楽しめます」と渡邊先生。生徒たちは、好きな色を重ねて完成させました。
サポートで入ってくれた大学生と子どもたちとの触れ合いもほほえましく、どの子も福島県の形をしっかり意識してくれたようでした。

ところでみなさんは、ふるさとの町の形、県の形をそらで描けますか?

作品一覧

渡辺 織希

吉田 宇希

八巻 凛

八代 優奈

山田 雪華

湯田 愛梨

矢沢 琥白

佐藤 美桜子

成田 うらら

田中 理世

菅野 詩織

齋藤 佑羽

伊藤 愛

高橋 栞里

齋藤 佑羽

蒔田 彩子

石川 晴菜

若林 未来

齋藤 悠

桃井 美咲

菅野 紗羽

齋藤 悠

安田 あみ

遠藤 優衣

鈴木 美優

遠藤 愛美

松崎 日依

鈴木 美優

八島 明日香

寺島 将平

木村 梓乃

谷津 愛良

菅野 藍希

半谷 凛音

高木 美沙希

阿部 優香

髙橋 琴音

菅波 ほのか

本柳 幸音

渡部 太一

河戸 廣美

荒木 れんと

片平 ゆめ

菅波 くみこ

卜部 牧子

佐藤 こころ

佐藤こころ/熊耳たえ/ほづみさわ

穴澤 真希

佐藤 かける

菅野 いぶき

小針 早希

わたなべ ゆき

菅野 いぶき

小針 早希

遠藤 寛行

渡辺 ゆきな

小山 美羽

宗像 幸歩

高橋 凛

本柳 幸音

後藤 絆希

菊田 詩音

阿部 百華

新田 梨乃

阿部 涼華

佐藤 すみれ

佐藤 美月

藤原 心優

INSTRUCTOR

福島市在住(北海道出身)。福島大学人間発達文化学類教授。筑波大学大学院修了。1995年より福島大学教育学部教員。身体や大地など幅広いテーマで絵画制作や現代美術作品の制作を行い、国内外での展覧会等で活躍中。近年、レオナルド・ダ・ヴィンチの研究でも注目され、テレビ番組の監修も行う。福島ビエンナーレ、風と土の芸術祭など県内の芸術祭を企画監修。震災では「鯉アートのぼり」に取り組み、国内外にふくしまの活動を発信している。近著の『モナ・リザの教科書』(2021)が話題。

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